にっしゃんの中国【日本語】体験記

日本語教師、兼日本語学研究科大学院生の「にっしゃん」が中国生活で感じたことをつぶやきます。スベって、スベって、スベり倒すブログとなっています。

【大学に在校生と卒業生が交流する機会を】

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「大学生にいち早く将来を意識させるためにはどうすればいいか」

 これは僕が以前から考えていたことの1つです。

 以前、大学に勤めていた時に思ったのですが、1~2年生の時に勉強嫌いだった学生が3~4年生になると、なぜか人が変わったかのように一生懸命勉強を始めるということが少なくありませんでした。そのような子たちの姿を見ると、今まで勉強してこなかったことが非常に残念であり、もったいなく感じました。

 僕自身も同じような経験があるのですが、大学3年の秋までは、勉強そっちのけでクラブ活動に夢中で、3年の秋になると、クラブ活動を引退し、就職活動が始まり、卒業後の将来について考えだし、TOEICや簿記などの勉強を始め、学ぶことの面白さに気がつきました。

 やはり、勉強をする動機の1つには、「将来どんな仕事がしたいのか、その仕事をするためには今何をしなければならないのか」といったことがあると思います。

 ただ、大学にいる学生たちには、日常の中で将来をイメージするだけの社会との接点がなかなかありません。それでは、どうすれば、学生たちに将来について考えさせることができるのか。

 その方法の1つに卒業生と在校生の交流の場を設けるということがあると思います。

 年齢や立場の全く異なる両親が「勉強しなさい」と言ったり、先生が学ぶことの面白さを諭したりするよりも、年齢が近く、同じような道を辿ってきた先輩が自分の経験を通して、今何をすべきかを伝えたほうが学生の耳には入りやすいのではないでしょうか。

 そのような考えを頭の隅に置きながら、今日学内を歩いていると、学部のイベントポスターを見つけました。イベントの内容は卒業生が大学にやってきて、学生たちに職場での体験を話してくれるというものでした。

 ぜひ学生の皆さんにはこういう機会を利用して頂きたいですし、他の大学でもこのような機会をどんどん設けて頂きたいと思います。

 

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